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社会福祉法人 一羊会 ICHIYOU-KAI

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2025年07月15日

放置自転車リサイクル事業のご説明

一羊会1

関係者の皆様へ

放置自転車リサイクル事業のご説明

 

このたびは、西宮市と取り組んでおります放置自転車リサイクル事業について、西宮市議会で質疑の対象になったことや、それに関連する内容がSNS上にあがったことなどにより、皆様よりご心配の声をいただいております。

つきましては、本事業へのご理解を深めていただくため、改めて関係者の皆様にその内容をご説明させていただきます。

 

障がいのある方の「働く」を支える地域貢献

放置自転車のリサイクル事業は、知的障害や発達障害のある方が福祉的な就労をされている作業所である当法人のすずかけ労働センター(以下センター)が担っています。単に不要になった自転車を再利用するだけでなく、障がいのある方々の就労支援と地域貢献に繋がっています。この取り組みは、西宮市、自転車商組合、そしてセンターが長年にわたり協力し、運営されてきました。

 

事業の目的と利用者への意義

この事業の大きな目的は、以下の3点です。

・放置自転車を再生し、市民の皆様により安価で提供すること。

・センターの利用者に働く機会を創出し、社会参加を促すこと。

・廃棄されるはずだった自転車に新たな価値を与え、環境負荷を軽減すること。

 

利用者の方々は、一つひとつ丁寧に自転車を整備し、再び価値あるものへと生まれ変わらせる作業を通じて、社会参加を実感しています。

 

自転車が生まれ変わるまで

西宮市が条例に基づいて撤去した放置自転車のうち、引き取り手のない自転車をセンターが購入しています。購入した自転車は、全てスクラップされるわけではありません。再利用可能な自転車は、利用者の方々の手によって、タイヤの交換やサビ落としなどの整備が行われます。そして、整備された自転車は、市民の皆様への直接販売や、自転車商組合への販売を通じて、新たな持ち主の元へと届けられています。

 

障がい者支援としての重要な役割

この自転車リサイクル事業は、センターの利用者にとって、社会と繋がり、働く喜びを感じるための大切な場所となっています。事業から得られる収益は、利用者の方々への工賃として支払われ、日々の生活や社会参加を支えています。西宮市もこの事業を、障がいのある方々の就労を促進する福祉施策の一環と捉えています。

 

今後の活動について

センターの放置自転車リサイクル事業は、環境に優しく、市民にも役立つだけでなく、障がいのある方々の「働きたい」という願いを叶え、地域社会に貢献することができる取り組みです。

今回、思わぬことで誤解が生じたことは遺憾でありますが、今回のことで私どもの活動を地域の皆様へお伝えする機会が少なかったことに改めて気づかされました。一羊会は地域の皆様に愛される法人を目指し、今後も活動内容を積極的に発信してまいります。皆様方の引き続きのご理解ご協力をお願いいたします。

 

 

2025年7月11日

社会福祉法人一羊会

理事長 古川 勝

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